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注文住宅を建てるときは、現在の家族構成や暮らし方をもとに間取りを考えるのが一般的です。
しかし、住宅へ20年・30年と住み続ければ、家族の人数や生活スタイルは変わっていきます。
子どもが成長して個室が必要になったり、独立して子ども部屋が余ったり、在宅勤務を始めたり、親との同居を考えたりすることもあるでしょう。年齢を重ねれば、2階中心だった生活を1階中心へ変えたくなるかもしれません。
つまり、新築時に最適な間取りが、30年後も最適とは限りません。
そこで重要になるのが、「現在の間取りを完成形として固定する」のではなく、将来の暮らしに合わせて変更できる余地を持たせておくことです。
SE構法は、柱・梁などの構造躯体と、間仕切り壁・内装・設備などを分けて考える「スケルトン・インフィル」の考え方を取り入れやすいため、将来の間取り変更を見据えた家づくりを検討できます。
ただし、SE構法を採用すれば、自動的にどの壁でも撤去できる家になるわけではありません。
将来の変更をしやすくするためには、新築時から柱の位置、将来撤去する可能性がある壁、窓・出入口、コンセント、空調、水回りなどまで考えて設計することが重要です。
ここでは、SE構法の可変性を活かしながら、10年・20年・30年後も暮らし方に合わせて間取りを変えやすい家にするポイントを解説します。
SE構法で将来の間取り変更を考えやすい理由の一つが、「スケルトン・インフィル」という考え方です。
住宅を、長く使う構造部分と、暮らしに合わせて変更する部分に分けて考えます。
| 区分 | 主な部分 | 考え方 |
|---|---|---|
| スケルトン | 柱・梁・基礎など | 住宅を支える構造として長く使用する |
| インフィル | 間仕切り・内装・収納・設備など | 暮らしの変化に合わせて更新する |
構造躯体を長く使いながら、内部の間仕切りや設備を変えていくことで、建物全体を建て替えずに次の暮らしへ対応しやすくなります。
SE構法は、柱と梁を強固に接合して建物を支える木造ラーメン構造です。
一棟ごとの構造計算によって、柱・梁・耐力要素などを計画するため、暮らしを区切るだけの間仕切り壁を構造から切り離して計画できる場合があります。
例えば、子ども部屋を新築時には一つの広い空間にしておき、子どもの成長後に間仕切りを追加し、独立したら再び一室へ戻すといった使い方を検討できます。
重要なのは、SE構法で建てれば自動的に「将来自由に変えられる家」になるわけではないことです。
構造柱が将来広げたいLDKの中央に配置されていたり、子ども部屋を分割したくても出入口や窓が1か所しかなかったりすれば、変更時に追加工事が必要になります。
そのため、新築時から次のような部分を考えておく必要があります。
・構造柱の位置
・将来撤去する可能性がある壁
・部屋の出入口
・窓の位置
・コンセント・スイッチ
・照明
・エアコン
・LANなどの通信設備
・給排水配管
「将来変えられる構造」と「将来変えやすい設計」は別です。SE構法の可変性を活かすには、完成後の変化まで考えて新築時から設計することがポイントです。
新築時には夫婦と子ども2人で暮らしていても、その状態が数十年間続くとは限りません。
子どもが成長すれば個室が必要になり、やがて独立すれば、使わない部屋が増える可能性があります。
新築時から部屋の用途を固定しすぎなければ、その時々の家族人数へ合わせて使い方を変えられます。
住宅を建てた時点では必要なかった在宅勤務スペースが、数年後に必要になることもあります。
独立・起業によって、自宅へ仕事部屋や打ち合わせスペースが必要になる可能性もあるでしょう。
余っている部屋を仕事部屋へ転用したり、大空間の一部を区切ったりできれば、新たな暮らし方へ対応しやすくなります。
将来、親との同居が必要になる場合や、反対に子ども世帯と一緒に暮らす場合もあります。
完全な二世帯住宅へ変更するには水回りなどの工事も必要ですが、居室構成を変更できる余地があれば、家族構成の変化へ対応しやすくなります。
若いときには問題なく2階へ移動できても、年齢を重ねると1階を中心に暮らしたくなることがあります。
新築時には客間やワークスペースとして使っていた1階の一室を、将来は寝室へ変更することも考えられます。
住宅の構造躯体がまだ十分使用できる状態でも、家族構成や暮らし方に間取りが合わなくなれば、建て替えを検討することがあります。
住宅を長く使うためには、耐震性や耐久性だけでなく、暮らしの変化に合わせて内部を更新できることも重要です。
スケルトンとは、柱・梁・基礎など、住宅を構造的に支える部分です。
SE構法では、建物ごとに構造計算を行い、地震や風、建物の重さなどに対して必要な柱・梁・耐力要素を決めます。
住宅を長く使う場合、このスケルトンを良好な状態で維持することが基本になります。
一方、間仕切り、内装、収納、設備などは、家族構成や暮らし方によって求められるものが変わります。
こうした部分を構造躯体から切り離して考えておけば、生活スタイルが変わったときにも更新しやすくなります。
スケルトン・インフィルでは、住宅を完成時の状態のまま使い続けることを前提にしません。
長く使える構造は残し、その時々の暮らしに合わせて内部を変更するという考え方です。
30年・40年と住宅を使用するのであれば、「完成した瞬間の間取り」だけでなく、「後からどう変えられるか」も家づくりの判断材料になります。
新築時に子どもが小さい場合、最初からそれぞれの個室をつくっても、実際には長い間使わない可能性があります。
そこで、将来2室へ分けられる広さの一室としてつくり、幼少期は兄弟姉妹の共用スペースや遊び場として使う方法があります。
それぞれに個室が必要になった時点で、中央に間仕切りを追加して2室へ分けます。
ただし、単に壁を追加できればよいわけではありません。
新築時から次のような準備をしておくと、分割後もそれぞれの部屋を使いやすくなります。
・出入口を2か所用意する
・それぞれの部屋に窓を確保する
・コンセントを両側へ配置する
・照明を分けられるようにする
・スイッチ位置を考える
・エアコン設置場所を考える
・収納をそれぞれで使えるようにする
子どもが独立した後は、追加した間仕切りを撤去して再び広い一室へ戻すことも考えられます。
趣味室、仕事部屋、来客スペースなど、その時点の暮らしに合わせて用途を変えられます。
| 時期 | 間取りの例 |
|---|---|
| 幼少期 | 家族・兄弟姉妹で使う広い一室 |
| 成長後 | 間仕切りを追加して2つの個室へ |
| 独立後 | 間仕切りを撤去して趣味室・仕事部屋などへ |
子どもが暮らしている間は、それぞれの個室が必要です。
しかし、独立後に個室が使われなくなれば、住宅の中に利用頻度の低い空間が増えることがあります。
例えば、LDKの隣に子ども部屋や和室を配置しておき、将来その間の壁を撤去してLDKへ取り込む方法があります。
20畳のLDKと6畳の個室を将来つなげるなど、家族人数が減った後は個室数より共有空間の広さを優先することもできます。
将来撤去したい壁が構造上必要な壁になっていると、簡単には変更できません。
そのため、設計時に「子どもが独立したらこの部屋をLDKへ取り込みたい」と住宅会社へ伝えておくことが重要です。
実際の構造計画によりますが、将来変更する可能性を踏まえて柱・梁・耐力要素などを検討できます。
新築時には毎日出社していても、その後在宅勤務が中心になることがあります。
住宅の寿命が長くなれば、仕事の仕方が大きく変化する可能性もあります。
広いLDKやホールなどに余裕があれば、その一部を間仕切りで区切り、ワークスペースをつくることもできます。
子どもの独立後に空いた部屋を仕事部屋として利用する方法もあります。
仕事部屋は壁だけあれば完成するわけではありません。
将来ワークスペースへ変更する可能性がある場所には、次のような要素も考えておくと便利です。
・コンセント
・LAN・通信環境
・照明
・空調
・採光
・生活空間との音の分離
新築時点では夫婦と子どもだけで暮らしていても、将来親との同居が必要になる可能性があります。
反対に、自分たちが年齢を重ねた後に子世帯と同居することも考えられます。
例えば、仕事部屋として使っていた1階の一室を親の寝室へ変更するといった使い方なら、構造を大きく変えずに対応できる場合があります。
ただし、キッチンや浴室、玄関などをそれぞれの世帯に設ける完全分離型の二世帯住宅へ変更する場合は、間取り変更だけでは済みません。
給排水、給湯、電気容量、防音なども検討する必要があります。
将来二世帯化する可能性が高い場合は、新築時から設備配管なども含めて相談しましょう。
若いときは2階の寝室まで毎日移動することに問題がなくても、年齢を重ねれば階段の上り下りを減らしたいと考えることがあります。
新築時に1階へ一室設ける場合、その用途を固定しすぎない方法があります。
例えば、次のように使い方を変えられます。
| 時期 | 用途 |
|---|---|
| 新築時 | 客間・子どもの遊び場 |
| 働いている時期 | 在宅勤務用の仕事部屋 |
| 老後 | 1階の主寝室 |
老後に1階中心で生活する場合は、寝室だけでなくトイレ、浴室、洗面などへの移動距離も重要です。
将来の暮らしまで考えて、1階で生活が完結できる可能性を残しておくとよいでしょう。
間仕切り壁は将来変更できる場合がありますが、構造計算によって必要とされた柱を簡単に移動・撤去することはできません。
そのため、将来の間取り変更を考えるなら、構造柱をどこへ配置するかが重要になります。
例えば、「20年後に隣の部屋をLDKへ取り込みたい」と考えているのであれば、その境界付近に将来邪魔になる構造柱が配置されないかを設計時に確認します。
もちろん、構造上必要な位置を無視することはできません。
現在の間取りだけでなく、将来の変更案も含めて構造設計者と検討することがポイントです。
どうしても柱が必要な場合は、収納の境界、キッチン周辺、家具配置などと組み合わせ、暮らしの中で邪魔になりにくい位置へ計画する方法もあります。
住宅の壁は、すべて同じ役割ではありません。
単に部屋を区切る間仕切り壁もあれば、建物の構造を支えるために必要な壁もあります。
例えば、次のような希望がある場合は、新築時から住宅会社へ伝えましょう。
・子どもの独立後に子ども部屋同士をつなげたい
・将来個室をLDKへ取り込みたい
・在宅勤務が終わったら仕事部屋をなくしたい
「この壁は将来撤去したい」という情報が分かれば、それを踏まえた構造計画を検討できます。
数十年後にリフォームするころには、新築時の担当者がいない可能性があります。
どの壁を将来変更する想定だったのか、図面や資料へ残しておくと判断しやすくなります。
将来一室を二室へ分けたい場合、壁だけ追加できても、それぞれの部屋へ入るドアがなければ使えません。
あとから廊下側へ新しい開口をつくることもできますが、新築時から2つの入口を準備しておけば工事範囲を抑えやすくなります。
一つの大きな部屋に窓が片側しかなければ、将来二室へ分けたとき、一方の部屋で採光・換気を確保しにくくなる場合があります。
将来の壁位置を想定して、それぞれの部屋で窓を使えるよう配置するとよいでしょう。
将来に備えるためとはいえ、現在使いにくい部屋になってしまっては意味がありません。
一室として使用するときの家具配置と、二室へ分割した後の使い方を両方確認しましょう。
将来間仕切りを追加するとき、意外と問題になりやすいのが電気・空調設備です。
例えば、一室を二室へ分けても、照明スイッチやコンセントが片側にしかなければ追加工事が必要になります。
子ども部屋などを将来二室にする場合は、あらかじめ次のような準備を検討します。
・コンセントを両方の部屋で使える位置へ配置
・照明をそれぞれ独立して使用できるようにする
・スイッチ位置を分割後も使いやすくする
・LANや通信設備を準備する
広い一室ではエアコン1台でも、二室へ分ければそれぞれに空調が必要になる可能性があります。
室外機置場や配管経路も含め、将来の部屋数を想定しておきましょう。
壁を追加・撤去するだけの間取り変更に比べ、キッチン、浴室、洗面、トイレなどの移動は工事範囲が大きくなりやすい部分です。
給水だけでなく、排水管の経路や勾配なども確保する必要があります。
長期的な変更を考えるなら、水回りを住宅内へ点在させるのではなく、設備や配管をある程度まとめておく方法があります。
設備更新時の工事もしやすくなる可能性があります。
住宅を30年・40年と使用する場合、給湯設備や水回りなどは構造躯体より先に更新時期を迎える可能性があります。
長く住む家では、設備を交換・修理しやすいことも重要です。
将来必要になるか分からない部屋を、新築時から細かくつくりすぎる必要はありません。
SE構法の大空間を活かし、最初は広く使って、必要になった段階で分ける考え方もあります。
例えば、次のような変化を想定できます。
| 現在 | 将来 |
|---|---|
| 広い子ども共用室 | 個室2室 |
| 広いLDK | LDK+ワークスペース |
| 個室2室 | 広い趣味室 |
| 客間 | 老後の寝室 |
将来のためだからといって、使わない部屋や必要以上の床面積を増やす必要はありません。
大切なのは、一つの空間を複数の用途へ転用できることです。
現在も使いながら、将来別の役割へ変えられる空間をつくりましょう。
住宅へぴったり合わせた造作収納は便利ですが、大規模な固定収納をつくることで家具配置や将来の間取り変更が制限されることもあります。
収納を家具として動かせるようにしておけば、将来の部屋分割や統合に合わせて位置を変更できます。
子ども部屋の間仕切りとして収納家具を利用する方法も考えられます。
家全体の収納を可動式にする必要はありません。
長期間場所が変わりにくい玄関収納やキッチン収納と、暮らし方に応じて変更したい個室収納を分けて考えるとよいでしょう。
将来リフォームするとき、新築時の設計担当者や施工担当者が同じ会社に在籍しているとは限りません。
「この壁は取れるはずだった」という記憶だけでは、構造上問題ないか判断できません。
SE構法では一棟ごとの構造計算を行います。
将来間取り変更をするときにも、柱・梁・耐力要素などの位置を確認するため、構造に関する資料は大切に保管しましょう。
給排水・電気などの位置を確認するためには、設備関係の図面も役立ちます。
間取り変更だけでなく設備更新時にも利用できます。
一度間取り変更を行った場合は、その工事後の図面・施工内容を残しておきましょう。
新築時の図面だけでは、現在の住宅状態が分からなくなるためです。
SE構法は間取り変更を考えやすい構法ですが、「SE構法ならすべての壁が非構造壁」という意味ではありません。
住宅によっては耐力壁など、構造上必要な部分が配置されています。
構造計算によって必要とされた柱や梁を、将来の間取りに合わないからといって簡単に撤去・移動することはできません。
構造部材を変更する場合には、その変更後も建物の安全性を確保できるか確認する必要があります。
間取り変更を検討するときは、現在見えている壁だけから判断せず、設計図・構造図などを確認します。
大規模な変更を行う場合は、SE構法の構造を理解している住宅会社や設計者へ相談しましょう。
SE構法の可変性は「何でも壊せること」ではなく、変えない構造と、変えられる間取りを新築時から分けて設計できることにあります。
室内の非構造壁を変更することと、外壁へ新たな大開口をつくることは工事の性質が異なります。
窓を大きくすると、その部分に配置できる柱や耐力要素が変わるため、構造への影響を確認する必要があります。
断熱性能や防水についても再検討します。
2階の床を撤去して吹き抜けをつくる場合、床が担っていた役割や建物全体への影響を確認する必要があります。
反対に吹き抜けへ床をつくれば、床そのものの重さに加え、人や家具などの荷重が新たに加わります。
将来的な可能性が高い場合は、新築時から住宅会社へ相談しておくとよいでしょう。
SE構法だから、将来のリフォーム費用が一律に安くなるとはいえません。
工事費用は、変更する面積、内装、設備、構造変更の有無などによって変わります。
一方、新築時から将来取り外す壁を非構造の間仕切りとして計画できていれば、柱・梁などの構造躯体を大きく変更せずに間取りを変えられる可能性があります。
その場合、構造補強を伴う変更に比べて工事内容を限定できることがあります。
例えば子ども部屋を将来二室へ分割する場合、新築時からドア、窓、電気設備などを準備しておけば、壁をつくる際の追加工事を減らせる可能性があります。
ただし、将来の工事費を具体的に保証できるものではありません。
「親と同居するかもしれないから一室空けておく」「老後用の寝室を今からつくる」といった方法もありますが、使わない期間が長ければ床面積が無駄になる可能性があります。
おすすめなのは、現在も使えて将来別用途へ変更できる部屋にすることです。
例えば、1階の一室を次のように使えます。
新築時:子どもの遊び場
↓
数年後:客間
↓
在宅勤務時:仕事部屋
↓
老後:寝室
将来間取りを変えられる家とは、余分な部屋を大量につくる家ではありません。
一つの空間を複数用途へ変更できるようにしておくことが、長期的な可変性につながります。
長期優良住宅には、長期間住宅を使用するためのさまざまな基準があります。
ただし、戸建住宅については、「間取りの可変性」そのものが直接の認定項目になっているわけではありません。
可変性に関する具体的な基準は、共同住宅・長屋を対象とした項目です。
戸建住宅の長期優良住宅では、劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、省エネルギー性能、維持保全などが重視されています。
特に、構造躯体より耐用年数が短い設備配管などについては、点検・補修・更新を行いやすくすることが求められています。
SE構法の間取り変更のしやすさについては、「長期優良住宅の認定項目だから」という説明ではなく、家族構成や暮らしが変わっても住宅を使い続けるための実用的な特徴として考えましょう。
住宅会社との打ち合わせでは、現在欲しい間取りだけでなく、「将来どう変えたいか」まで伝えることが重要です。
| 将来の希望 | 新築時に考えたいこと |
|---|---|
| 子ども部屋を将来分けたい | 入口・窓・照明・空調・コンセントを2室化まで想定 |
| 独立後は壁を取りたい | 撤去予定の壁を踏まえて構造計画を検討 |
| 将来LDKを広げたい | 柱位置や隣接する部屋との関係を確認 |
| 在宅勤務へ対応したい | 通信・電源・空調・音環境を準備 |
| 親と同居する可能性がある | 1階個室・水回り・生活動線を検討 |
| 老後は1階中心で暮らしたい | 1階に寝室へ転用できる空間を用意 |
| 設備を長く更新して使いたい | 配管・設備の点検や交換のしやすさを確認 |
打ち合わせでは「今この部屋が欲しい」だけでなく、「10年後・20年後にこの壁を取りたい」「この部屋を寝室へ変えたい」と伝えると、将来変更まで含めた設計を検討しやすくなります。
構造柱は後から簡単に移動できません。
将来LDKへ取り込みたい場所などがある場合は、構造柱の位置を新築時に確認しましょう。
「子ども部屋」「客間」「書斎」など、一つの用途だけを前提に特殊な形状や設備へすると、将来別用途で使いにくくなる場合があります。
長期利用を考えるなら、複数の用途へ変更できる空間も取り入れましょう。
壁を追加できても、入口や窓を後から新設しなければならないと、工事範囲が広がります。
将来の部屋割りを図面上で一度確認しておくことが重要です。
コンセント、照明、エアコンなどが将来の間取りに対応していないと、壁の追加と同時に設備工事も必要になります。
キッチン・浴室・トイレなどは、間仕切り壁とは違い給排水配管が関係します。
「将来自由に動かせる」と考えず、新築時から長期的な設備配置を検討しましょう。
将来リフォームするとき、どこが構造上変更できる部分なのか分からなければ、調査から始める必要があります。
住宅に関する図面・性能資料は長期間保管しておきましょう。
WHALE HOUSEでは、SE構法を採用した家づくりを行い、実際のプランについて許容応力度計算による構造計算を行っています。
SE構法の特徴である柱・壁の少ない大空間は、現在の開放的な暮らしを実現するだけでなく、将来必要に応じて分割・再構成するための余地として考えることもできます。
子どもが小さい家庭なら、「現在は広く使いたいが、将来は2部屋必要になる」といった希望があります。
現在と将来の両方を伝えておけば、構造だけでなく窓・入口・電気なども含めたプランを検討できます。
「子どもの独立後にはこの壁をなくしたい」「老後はこの部屋をLDKへ取り込みたい」といった希望があれば、新築時から共有しましょう。
将来変更する可能性を踏まえて構造・間取りを検討できます。
可変性は壁の位置だけで決まるものではありません。
入口、窓、照明、コンセント、空調、通信環境などまで含めて準備しておくことで、実際の間取り変更を行いやすくなります。
WHALE HOUSEでは、引き渡し後のメンテナンスや、ライフスタイルの変化に伴うリフォームについても相談できます。
住宅を建てた時点で間取りを固定するのではなく、家族の変化に合わせて住まいも更新していくという考え方ができます。
30年後の暮らしを正確に予測することはできません。
だからこそ、将来の間取りを一つに決め切るよりも、複数の暮らし方へ対応できる余地を残しておくことが大切です。
構造躯体を長く使いながら、家族構成や生活スタイルに合わせて内部を変えられる住宅なら、建て替えずに長く住み続ける選択肢を持ちやすくなります。
10年・20年先の間取りまで考えた
SE構法の家づくりを相談する
SE構法は、柱・梁などの構造躯体と、間仕切り・内装などを分けるスケルトン・インフィルの考え方を取り入れやすいため、将来の間取り変更を検討しやすい構法です。
ただし、SE構法を採用すればどの壁でも自由に変更できるわけではありません。
新築時から柱位置や将来変更する壁を考えて設計することが重要です。
広い一室を新築時につくり、子どもの成長後に間仕切りを追加して2室へ分ける方法があります。
将来の分割を想定する場合は、入口、窓、コンセント、照明、エアコンなどもあらかじめ2室化を考えて計画するとよいでしょう。
撤去したい壁が構造上必要ではない間仕切り壁であれば、撤去を検討できる可能性があります。
ただし、見た目だけでは構造上必要な壁か判断できないため、設計図・構造図を確認しましょう。
隣接する部屋との間仕切りを撤去してLDKへ取り込める場合があります。
将来LDKを広げる予定がある場合は、新築時から柱・壁の配置を含めて住宅会社へ相談することをおすすめします。
構造計算によって必要とされた柱を、簡単に移動・撤去することはできません。
柱を変更する場合には建物全体への構造的な影響を確認する必要があります。
SE構法の可変性と、水回りの移動しやすさは分けて考える必要があります。
キッチン、浴室、トイレなどの移動には給排水配管の経路や排水勾配などの条件があります。
将来大幅な水回り変更を想定している場合は、新築時から設備計画も含めて相談しましょう。
SE構法だから将来のリフォーム費用が一律に安くなるわけではありません。
ただし、新築時から将来撤去する壁や部屋分割を考え、構造・電気・窓・空調などを準備しておけば、追加工事の範囲を抑えられる可能性があります。
将来変更を前提として設計しておけば、老後の暮らしへ対応しやすくなります。
例えば、1階の仕事部屋や客間を将来寝室へ変更し、1階中心で生活できるようにする方法があります。
SE構法の可変性を活かすには、完成後のリフォームだけでなく、新築時から10年・20年先の暮らしを考えておくことが重要です。
SE構法は、柱・梁などの構造躯体と、間仕切り・内装・設備などを分けるスケルトン・インフィルの考え方を取り入れやすいため、将来の間取り変更を考えた住宅を設計しやすい構法です。
子どもが小さい間は広い一室として使い、成長したら二室へ分け、独立後には再び広い空間へ戻すといった使い方を検討できます。
また、使わなくなった個室をLDKへ取り込む、在宅勤務スペースをつくる、親との同居へ対応する、老後に1階中心の暮らしへ変更するといった将来の変化も考えられます。
ただし、SE構法を採用するだけで、自動的にすべての間取りを自由に変更できる家になるわけではありません。
構造計算によって必要とされた柱・梁・耐力要素などは、簡単に移動・撤去できません。
そのため、新築時から「将来どの壁を取りたいか」「どの部屋を分けたいか」「どこをLDKへ取り込みたいか」まで住宅会社へ伝え、柱や壁の配置を含めて検討することが重要です。
さらに、実際に間取り変更を行う際には、壁だけでなく、出入口、窓、照明、コンセント、空調、通信設備なども必要になります。
水回りについては給排水配管など別の制約があるため、将来の変更可能性が高い場合は設備計画まで含めて考えておきましょう。
SE構法の可変性を活かした家とは、「何でも後から変えられる家」ではなく、「変えない構造と、将来変える部分を新築時から分けて設計した家」です。
30年後の家族構成や働き方を正確に予測することはできません。
だからこそ、現在の暮らしだけに間取りを最適化しすぎず、複数の使い方へ変えられる余白を残しておくことが、長く住み続けられる住宅につながります。
WHALE HOUSEでは、SE構法による構造計算を行った家づくりを通じて、大空間・大開口など現在の希望を実現しながら、将来の間取り変更まで考えたプランを検討できます。
「子どもの成長後に部屋を分けたい」「独立後にはLDKを広げたい」「老後まで建て替えずに住める家にしたい」という方は、現在だけでなく10年・20年先の暮らしまで含めて相談してみてはいかがでしょうか。
10年・20年先の間取りまで考えた
SE構法の家づくりを相談する

WHALE HOUSEは兵庫県で唯一全棟SE構法を採用する工務店です。大空間と耐震性の高さを保証するそのSE構法をベースにデザイン性と性能の高い家を手掛けており、ハウスメーカーを経験した彦坂社長を筆頭に、設計事務所出身の敏腕設計士、大手ゼネコンの元社員など、スペシャリストが揃っています。それぞれの経験や知恵、技術を結集し、彼らが届けるのは、「なんとなくいい家」ではなく、「渾身のいい家」。ワクワクと楽しさも両立しながら、遊び心のあるプランを提案してくれる会社です。
参照元:WHALE HOUSE公式HP(https://www.whalehouse.co.jp/concept/library/se構法/)