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「柱のない広いLDKにしたいなら鉄骨住宅のほうがいい?」「木造でも30畳・40畳の大空間はつくれる?」と考えている方もいるでしょう。
鉄骨住宅は、強度のある鋼材を柱や梁に使用するため、柱と柱の間隔を広く取りやすく、大空間や大開口を計画しやすい構造です。
そのため、「大空間の家を建てるなら鉄骨」というイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、木造住宅でも構法や構造設計によって、柱や壁の少ない大空間を検討できます。
特に、柱と梁を強固に接合した「木造ラーメン構法」では、一般的な木造住宅より柱や耐力壁の配置による制約を抑えやすくなります。
木造住宅には、木造軸組工法、2×4工法、木造ラーメン構法など複数の構法があり、それぞれ建物を支える仕組みが異なります。
そのため、大空間住宅を検討するときは「木造か鉄骨か」だけで判断するのではなく、木造ならどの構法なのか、必要なスパンはどの程度なのか、耐震性や断熱性、建築費をどこまで重視するのかまで整理することが大切です。
ここでは、大空間住宅を建てる場合の木造と鉄骨の違いについて、大空間・大開口、耐震性、建物重量、断熱性、間取り自由度、建築費などの観点から比較します。
| 比較項目 | 木造住宅 | 鉄骨住宅 |
|---|---|---|
| 主な構造材 | 木材 | 鋼材 |
| 主な構法 | 木造軸組工法、2×4工法、木造ラーメン構法など | ブレース構造、ラーメン構造など |
| 大空間 | 構法によって異なる。木造ラーメン構法では大空間を検討しやすい | 長いスパンの大空間を検討しやすい |
| 大開口 | 構法や構造計画によって可能。木造ラーメン構法では検討しやすい | 柱・梁などを活用して大開口を検討しやすい |
| 耐震性 | 構法・構造設計・構造計算などによる | 構法・構造設計・構造計算などによる |
| 建物重量 | 比較的軽い | 木造より重くなりやすい |
| 断熱計画 | 木材は比較的熱を伝えにくいが、住宅全体の断熱設計が必要 | 鉄骨部分を通じた熱橋への配慮が重要 |
| 間取り自由度 | 構法によって大きく異なる | 大空間・大開口を計画しやすい |
| 建築費 | 構法・仕様・住宅会社による価格帯の幅が大きい | 使用する鋼材・構法・住宅会社などによって異なる |
| デザイン | 木材そのものを室内デザインへ活かしやすい | 内装材などによって幅広いデザインが可能 |
ここで注意したいのが、「木造住宅」を一つの構造としてまとめて考えないことです。
同じ木造でも、木造軸組工法、2×4工法、木造ラーメン構法では建物を支える仕組みが異なり、大空間や大きな窓をつくる場合の構造条件にも違いがあります。
大空間住宅を検討する場合は、鉄骨住宅と比較する前に、木造ではどのような構法を選べるのか確認してみましょう。
日本の木造住宅で広く採用されているのが「木造軸組工法」です。在来工法と呼ばれることもあります。
柱と梁によって住宅の骨組みをつくり、筋交いや構造用面材などによる耐力壁を配置して、地震や風による横方向の力へ抵抗します。
設計自由度が比較的高く、多くの工務店・ハウスメーカーが対応していることが特徴です。
木造軸組工法でも、梁の大きさや耐力壁の配置などを適切に設計することで、大空間をつくれる場合があります。
ただし、柱や壁を大幅に減らしたり、大きな窓を設けたりする場合は、必要な耐力壁をどこへ配置するのか検討する必要があります。
2×4工法は、「枠組壁工法」と呼ばれる木造住宅の構法です。
木材でつくった枠組へ構造用面材を接合し、壁・床・屋根などの面を一体化して建物を支えます。
六面体の箱のような構造によって地震などの力を分散することが特徴です。
一方、壁が建物を支える重要な構造要素となるため、大空間や大開口をつくる場合には、必要な壁をどこへ配置するか調整する必要があります。
2×4工法でも大空間をつくれないわけではなく、建物条件や設計方法によって検討できます。
木造ラーメン構法は、柱と梁を強固に接合し、フレーム自体にも地震や風による力へ抵抗する役割を持たせる構造です。
鉄骨造やRC造などで利用されるラーメン構造の考え方を木造へ取り入れています。
柱・梁によるフレームを活用することで、耐力壁だけに頼らず建物を支える方法を検討できるため、柱や壁を抑えた大空間・大開口との相性がよい構造です。
ただし、木造ラーメン構法であっても、すべての柱や壁を自由になくせるわけではありません。
梁へかかる荷重、柱、接合部、耐力壁、基礎などを構造計算によって確認する必要があります。
「木造住宅は柱や壁が多く、大空間には向いていない」と考える方もいるでしょう。
しかし、実際には木造住宅の中でも採用する構法によって、大空間のつくりやすさは大きく変わります。
一般的な木造軸組工法でも構造設計によって大空間を実現できる場合がありますし、木造ラーメン構法なら柱・梁のフレームを活用して、さらに柱や壁を減らした空間を検討しやすくなります。
「木造か鉄骨か」を比較する前に、「木造ならどの構法を選ぶのか」を確認することが重要です。
鉄骨住宅とは、柱や梁など主要な構造部分に鋼材を使用する住宅です。
鉄は高い強度を持つ材料であり、柱と柱の間隔を広く取ったり、大きな開口部を設けたりする構造に利用されています。
そのため、柱の少ない広いLDK、大きな窓、高い天井などを希望する場合に選択肢となりやすい構造です。
「鉄骨住宅」といっても、すべてが同じ構造ではありません。
使用する鋼材の厚みなどによって軽量鉄骨造・重量鉄骨造と呼ばれることがあり、さらにブレースを活用する構造や、柱・梁のフレームで支えるラーメン構造などがあります。
住宅メーカーが独自の鉄骨構法を採用しているケースもあります。
そのため、大空間住宅を比較するときは、「鉄骨住宅だから大空間がつくれる」と考えるだけではなく、実際に採用している構造と設計可能なスパンを確認することが重要です。
鉄骨住宅の特徴の一つが、強度のある鋼材を利用して柱と柱の間隔を広く取りやすいことです。
柱間の距離が広がれば、室内へ柱を設けずに大きな空間をつくりやすくなります。
そのため、非常に長いスパンや大規模な空間を必要とする建築では、鉄骨造が有力な選択肢になります。
一方、一般的な注文住宅で求められる大空間の場合は、鉄骨造だけでなく木造も比較対象になります。
大空間住宅を比較するうえで重要なのが、「スパン」です。
スパンとは、柱と柱の間の距離を指します。
柱のない広い空間をつくるにはスパンを長くする必要がありますが、スパンが長くなるほど、その間を支える梁へ大きな力がかかります。
鉄骨住宅では、鋼材の強度を活かして長いスパンを計画しやすく、広いLDKや大規模な空間をつくる場合に特徴を発揮します。
一方、一般的な木造住宅でも、大空間がつくれないわけではありません。
梁の大きさや柱位置、耐力壁の配置を工夫し、適切に構造設計することで、柱の少ないLDKをつくれるケースがあります。
住宅会社によっては、独自の梁や構造システムによって大空間へ対応している場合もあります。
そのため、「木造だから広いLDKは無理」と最初から判断する必要はありません。
木造で柱をさらに減らしたい場合に選択肢となるのが木造ラーメン構法です。
柱と梁を強固に接合し、フレームにも建物を支える役割を持たせることで、耐力壁を配置できる場所が少ない空間でも構造を計画しやすくなります。
例えば、リビング・ダイニング・キッチンを大きな一室としてつなげたり、中央に柱を設けず家具を自由に配置できるLDKを検討したりできます。
大空間住宅について、「30畳なら木造でも大丈夫?」「40畳なら鉄骨でなければ難しい?」と気になる方もいるでしょう。
しかし、床面積だけで構造を判断することはできません。
例えば同じ30畳でも、横長のLDKと正方形に近いLDKでは、柱と柱の距離が異なります。
さらに、その空間の上に2階があるのか、屋根だけなのかによっても梁へかかる荷重は変わります。
大空間住宅を比較するときは、畳数だけではなく、柱と柱の間を何m飛ばしたいのか、その上にどの程度の荷重がかかるのかまで確認しましょう。
壁いっぱいの大きな窓をつくる場合、その部分には建物を支える壁を設けられません。
鉄骨住宅では、柱・梁などの骨組みを活用して建物を支える構造を採用できるため、大きな窓や開口部を計画しやすいことが特徴です。
庭やテラスへ大きく開くリビングや、景色を室内へ取り込む大開口などを希望する場合に、鉄骨住宅が比較対象になります。
木造住宅でも大開口をつくることは可能です。
ただし、木造軸組工法では大きな窓を設けるほど、その場所を耐力壁として利用できなくなるため、ほかの場所で必要な構造を確保する必要があります。
2×4工法についても、壁が構造上重要な役割を担うため、必要な面を確保しながら窓を配置します。
一方、木造ラーメン構法では柱・梁によるフレームを活用できるため、大きな窓を設けたい場所の壁を減らしながら構造を計画しやすくなります。
大きな窓をつくる場合は、構造だけでなく住宅性能も重要です。
窓は外壁と比べて熱が出入りしやすいため、サッシやガラスの断熱性能を確認する必要があります。
また、南側の大開口から冬の日射を取り込みながら、夏は庇などで強い日射を遮るといった設計も考えましょう。
大空間・大開口住宅では、構造、断熱、気密、日射を別々に考えず、一体で計画することが大切です。
構造を比較するとき、「鉄のほうが木より強いから、鉄骨住宅のほうが地震に強い」と考える方もいるかもしれません。
しかし、住宅の耐震性を構造材料だけで判断することはできません。
実際の耐震性能には、採用する構法、建物形状、柱・梁、壁、接合部、基礎、地盤、構造計算、施工品質などが関係します。
木造住宅でも適切な構造設計を行うことで高い耐震性能を確保できます。
鉄骨住宅についても、鉄を使用しているだけで自動的に高い耐震性能になるわけではなく、実際の構造設計が重要です。
鉄骨住宅では、建物へかかる荷重や地震力などを考慮し、柱、梁、ブレースなどの構造部材を設計します。
採用する鉄骨構法によって地震に抵抗する仕組みも異なるため、住宅会社へどのような構造で耐震性を確保しているのか確認しましょう。
木造住宅でも、構造計算によって実際の建物へかかる力を確認することができます。
特に大空間では、柱や壁が少なくなることで、一つひとつの柱・梁・接合部などへかかる力も変わります。
そのため、「過去にも同じくらい広いLDKをつくったから大丈夫」と経験だけで判断するのではなく、実際のプランについて構造安全性を確認することが重要です。
柱を減らした場合、その柱が負担していた力をほかの梁や柱などで支える必要があります。
大きな窓を設ければ耐力壁として利用できる場所が減り、吹き抜けをつくれば床がなくなる部分も増えます。
大空間・大開口・吹き抜けなどを組み合わせるほど、建物全体に力がどのように流れるのか確認することが重要になります。
木造住宅は主要な構造材として木材を使用するため、鉄骨住宅と比較して建物重量を抑えやすいことが特徴です。
建物重量は、柱や梁だけでなく基礎や地盤にも影響します。
また、地震時に建物へ加わる力にも重量が関係するため、構造を考えるうえで重要な要素です。
鉄骨住宅は鋼材を使用するため、木造住宅より建物重量が大きくなる傾向があります。
そのため、その建物を支えられる基礎や地盤についてもあわせて検討します。
ただし、重量が大きいこと自体が住宅の欠点というわけではありません。
建物重量を前提として適切に構造設計することが重要です。
木造住宅は比較的軽量ですが、「木造なら簡単な基礎でよい」とは限りません。
例えば、柱を減らした大空間では、一部の柱へ大きな荷重が集中する場合があります。
また、土地の地盤条件によっても必要な基礎は異なります。
木造でも鉄骨でも、実際の建物条件と地盤調査を踏まえて基礎を設計しましょう。
木材は鉄と比較すると熱を伝えにくい材料です。
そのため、構造材そのものによる熱の伝わり方という点では、木造住宅に特徴があります。
一方、「木造住宅だから高断熱になる」というわけではありません。
断熱性能には、断熱材の種類や厚さ、窓、気密性能、施工精度なども関係します。
鉄は熱を伝えやすいため、鉄骨部分を通じて室内外の熱が伝わる「熱橋(ヒートブリッジ)」への配慮が重要です。
住宅会社によって、外張り断熱などを含め構造に適した断熱方法が採用されています。
そのため、「鉄骨住宅は寒い」と構造だけで判断するのではなく、具体的な断熱仕様を確認しましょう。
断熱性能を比較するときは、「木造か鉄骨か」だけを見るのではなく、住宅全体の仕様を確認することが重要です。
断熱材、窓、気密、換気、日射設計などを含めて比較しましょう。
特に大きな窓や吹き抜けをつくる場合は、構造上実現できることと、快適に暮らせることの両方を考える必要があります。
柱の少ない広いLDKをつくると、冷暖房する空間の容積も大きくなります。
さらに吹き抜けを組み合わせれば、上下階へ空間がつながり、暖かい空気が上部へ移動しやすくなります。
そのため、大空間住宅では「構造的につくれるか」だけでなく、「快適に過ごせるか」まで考える必要があります。
大空間の快適性は、構造材料だけでは決まりません。
断熱性能、気密性能、窓性能、日射取得・遮蔽、換気、エアコンの位置などが関係します。
大きな窓から冬の日射を取り込み、夏は庇で遮るなど、建物全体の設計によって冷暖房負荷を抑えることも重要です。
「柱のない40畳LDKをつくれる」という構造上の自由度だけで住宅会社を選ぶのではなく、その空間を一年中快適に使える住宅性能があるか確認しましょう。
大空間を実現する構造と、断熱・気密・空調を一体で考えられる住宅会社を選ぶことが大切です。
鉄骨住宅は強度のある鋼材を柱・梁などへ使用するため、柱間を広く取り、大空間や大きな窓を計画しやすいことが特徴です。
広いLDK、高い天井、吹き抜け、大開口などを重視する場合、鉄骨住宅が候補になります。
木造住宅の場合、間取り自由度を考えるときに「木造」という大きな分類だけで判断しないことが重要です。
例えば、一般的な木造軸組工法では、柱・梁に加えて必要な耐力壁を配置しながら間取りを考えます。
2×4工法では、壁・床・屋根などの面で建物を支えるため、構造上必要な壁の位置が重要になります。
木造ラーメン構法では、柱・梁によるフレームを活用して建物を支えることで、柱や壁を抑えた間取りを検討しやすくなります。
鉄骨住宅は大空間に適した構造の一つですが、木造住宅でも採用する構法によって高い間取り自由度を確保できる場合があります。
そのため、住宅会社へ相談するときは「木造ですか?鉄骨ですか?」だけでなく、どのような構造で自分たちの希望する間取りを成立させるのかまで確認しましょう。
木造住宅は、ローコスト住宅から高性能な注文住宅、木造ラーメン構法を採用したデザイン住宅まで幅広く存在します。
そのため、「木造住宅の坪単価はいくら」と一律に判断することはできません。
構法、構造材、住宅性能、設備、仕上げなどによって建築費は大きく変わります。
鉄骨住宅についても、使用する鋼材、構造方式、建物規模、住宅会社などによって費用が異なります。
さらに、土地条件によっては、建物重量に対応した基礎や地盤への対応が必要になる場合があります。
そのため、「鉄骨だから必ず高い」「木造なら必ず安い」と一律に比較することはできません。
木造と鉄骨の価格を比較するときは、一般的な坪単価だけを見るのではなく、希望する住宅条件をそろえましょう。
例えば、次のような条件です。
・同程度の延床面積
・30畳または40畳のLDK
・リビング中央の柱を減らす
・庭側へ大きな窓を設ける
・吹き抜けをつくる
・同程度の耐震性能
・同程度の断熱性能
・同程度の住宅設備
同じ希望を実現した場合の構造、基礎、断熱、設備、仕上げなどを含めた総額で比較すると判断しやすくなります。
木造住宅では、柱や梁そのものが木でつくられています。
そのため、梁を天井で隠さず見せる「現し」にしたり、板張り天井と組み合わせたりすることで、木の質感を空間デザインへ取り入れやすくなります。
大空間をつくりながら、自然素材の温かみも感じたい方にとっては木造住宅が選択肢になります。
鉄骨住宅だから室内が必ず無機質になるわけではありません。
床、壁、天井、家具などへ木材を使用することで、木の質感を感じるインテリアにできます。
そのため、完成後の見た目だけで木造・鉄骨を決めるのではなく、構造材そのものを見せたいのか、内装で木質感を取り入れたいのかまで考えてみましょう。
・木材そのものの質感を楽しみたい
・住宅規模の大空間をつくりたい
・30畳・40畳程度のLDKを検討している
・庭側へ大きな窓を設けたい
・吹き抜けをつくりたい
・建物重量を抑えたい
・住宅会社や構法を幅広く比較したい
・断熱・気密性能も重視したい
ただし、大空間を重視する場合は、一般的な木造住宅だけで判断するのではなく、木造ラーメン構法も含めて比較するとよいでしょう。
・非常に長いスパンを必要としている
・より大規模な空間を希望している
・鉄骨住宅独自の構造システムに魅力を感じている
・鉄骨住宅を得意とするハウスメーカーを希望している
・都市型の多層住宅なども含めて検討している
非常に大きなスパンが必要な建物では、鉄骨造が有力になる場合があります。
一方、一般的な注文住宅で求められる30畳・40畳程度のLDKや、大きな窓、吹き抜けなどであれば、木造でも検討できるケースがあります。
「大空間だから鉄骨」と最初から決めるのではなく、希望する空間を木造ではどこまで実現できるのか確認してから比較しましょう。
大空間住宅では、LDKの畳数だけでなく柱と柱の間隔を確認しましょう。
同じ30畳でも、間取り形状によって必要なスパンは異なります。
住宅会社へ相談するときは、希望するLDKで最も長いスパンがどの程度になるのか聞いてみましょう。
広さだけでなく、柱の位置も暮らしやすさへ大きく影響します。
ソファやダイニングテーブルを置きたい場所に柱が入ると、家具配置や生活動線が制限される場合があります。
「30畳あります」という面積だけでなく、どこに柱が入るのかまで確認しましょう。
庭やテラスへ大きく開く窓を希望する場合は、希望する開口寸法を具体的に伝えましょう。
その部分をどのような柱・梁・壁で支えるのか説明してもらうと、構造の違いを理解しやすくなります。
同じ広さのLDKでも、平屋と2階建てでは構造条件が異なります。
LDKの上に寝室や子ども部屋がある場合は、床や家具、人などの荷重も梁へ加わります。
希望する大空間と上階の間取りを同時に確認しましょう。
吹き抜けを設けると、その部分には上階の床がありません。
さらに大きな窓を組み合わせると壁も少なくなるため、構造条件はより複雑になります。
吹き抜けを含めた最終プランについて構造を確認しているか質問しましょう。
大空間住宅で後悔しないためには、「広い空間をつくれる」という構造上の説明だけでは不十分です。
冬に寒くないか、夏に暑くないか、エアコンが効きやすいかなど、実際の暮らしまで考える必要があります。
断熱・気密・窓・日射・空調まで含めて提案してもらいましょう。
木造と鉄骨では建物重量が異なるため、土地条件によっては基礎や地盤への対応も変わります。
建物本体だけの坪単価ではなく、基礎や地盤、住宅性能、設備などを含めた総額で比較することが大切です。
住宅展示場や住宅会社で木造住宅について相談し、「この間取りでは柱が必要です」と言われた場合でも、それだけで「木造では希望する大空間がつくれない」と判断する必要はありません。
木造住宅には複数の構法があり、採用する構造システムによって実現できる空間が変わるためです。
木造軸組工法、2×4工法、木造ラーメン構法などを比較し、自分たちの希望する空間と相性のよい構法を検討しましょう。
木造ラーメン構法の一つが「SE構法」です。
SE構法では、強度や品質が管理された構造用集成材を使用し、柱と梁を専用のSE金物などで強固に接合して構造躯体をつくります。
柱・梁のフレームと耐力壁などを組み合わせて建物を支えるため、柱や壁を抑えた大空間を検討しやすいことが特徴です。
また、一棟ごとに許容応力度計算による構造計算を行い、実際の間取りについて柱、梁、耐力壁、接合部などが必要な性能を満たしているか確認します。
SE構法では最大9mのスパンも可能とされており、住宅規模の大空間を木造で実現するための選択肢になります。
ただし、どの住宅でも必ず9mを柱なしにできるという意味ではありません。
上階、屋根、梁へかかる荷重、開口部、基礎など、実際の建物条件をもとに判断します。
SE構法は、鉄骨造やRC造で用いられるラーメン構造の考え方を木造へ取り入れています。
そのため、「鉄骨住宅のように柱の少ない広いLDKをつくりたい」「木の質感を残しながら大きな窓をつくりたい」という場合の比較対象になります。
非常に大きなスパンであれば鉄骨造が有力になる場合がありますが、一般的な注文住宅で必要とする大空間であれば、木造ラーメン構法でも実現可能性を確認してみる価値があります。
WHALE HOUSEでは、耐震構法としてSE構法を標準採用しています。
木造ラーメン構造を活用することで、柱の少ない広いLDK、大きな窓、吹き抜け、ビルトインガレージなど、開放感のある間取りを検討できます。
「大空間だから鉄骨にする」のではなく、木造住宅ならではの質感を活かしながら、希望する空間を構造的に成立させる方法を考えています。
WHALE HOUSEが採用するSE構法では、全棟で許容応力度計算を行います。
柱の少ない大空間や大きな窓を採用した場合も、それらを含む実際の間取りをもとに、建物へかかる荷重、地震力、風圧力などを確認します。
また、地盤調査の結果を踏まえて基礎から構造を検討します。
そのため、「これまでにも広いLDKを建てたことがあるから大丈夫」という経験だけではなく、一棟ごとの構造上の根拠を確認しながら家づくりを進められます。
SE構法では、主要な構造材として木材を使用します。
そのため、柱の少ない大空間をつくりながら、梁を見せるデザインや板張り天井など、木造住宅らしい質感を室内へ取り入れることもできます。
鉄骨住宅のような開放感を求めながら、木材の温かみも楽しみたい方にとって選択肢の一つになります。
広いLDKや吹き抜け、大きな窓をつくる場合は、構造だけでなく住宅性能も重要です。
WHALE HOUSEでは、構造とあわせて断熱・気密、窓、日射、空調などを考えながら住宅を設計します。
単に「広い空間をつくる」のではなく、実際にその空間で一年を通して快適に暮らせることまで考えることが大切です。
「大空間をつくりたい=鉄骨住宅」と最初から決める必要はありません。
一般的な注文住宅で必要とする大空間であれば、木造ラーメン構法でも実現できる可能性があります。木の質感や住宅性能も含めて、自分たちに合う構造を比較してみましょう。
「30畳・40畳のLDKを柱に遮られずにつくりたい」「庭側を大きな窓にしたい」「吹き抜けと大開口を組み合わせたい」という場合は、まず木造でどこまで実現できるのか確認しましょう。
SE構法で希望する空間が成立するのであれば、鉄骨住宅だけでなく木造住宅も選択肢にできます。
必要な大空間の大きさやスパンによって異なります。
非常に長いスパンや大規模な空間を必要とする場合には、鉄骨造が有力な選択肢になることがあります。
一方、一般的な注文住宅で求められる広いLDKであれば、木造軸組工法や木造ラーメン構法でも検討できる場合があります。
「大空間」という言葉だけではなく、実際に柱と柱を何m離したいのか確認して比較しましょう。
木造でも30畳・40畳のLDKをつくれるケースがあります。
ただし、床面積だけで実現可能か判断することはできません。
空間形状、柱と柱の距離、上階、屋根、梁へかかる荷重、耐力壁などによって構造条件は変わります。
希望する間取りについて構造設計・構造計算を行い、必要な柱や梁を判断することが重要です。
木造住宅でも、構法や建物条件によって柱の少ないリビングや、一定の範囲で柱のない大空間を検討できます。
特に木造ラーメン構法では、柱・梁の強固なフレームを活用することで、柱や壁を抑えた空間を設計しやすくなります。
ただし、どのような間取りでも無柱にできるわけではありません。
構造材料だけで、鉄骨住宅のほうが木造住宅より地震に強いと一律に判断することはできません。
耐震性能には、構法、建物形状、柱・梁、壁、接合部、基礎、地盤、構造計算、施工品質などが関係します。
木造住宅についても適切な構造設計によって高い耐震性能を目指すことができます。
木材は鉄より熱を伝えにくい材料ですが、構造材だけで住宅全体の断熱性能が決まるわけではありません。
木造住宅でも断熱材や窓、気密性能などが十分でなければ高断熱住宅にはなりません。
鉄骨住宅についても熱橋へ配慮した断熱設計によって断熱性能を高められます。
実際の断熱仕様を比較することが重要です。
一律にどちらが安いとはいえません。
木造住宅は価格帯が広く、一般的な木造軸組工法と木造ラーメン構法でも構造費が異なります。
鉄骨住宅も、採用する構造や住宅会社、建物規模などによって費用が変わります。
同じ広さ、同程度の大空間・住宅性能・設備など条件をそろえ、総額を比較しましょう。
木造住宅でも大きな窓をつくることは可能です。
ただし、一般的な木造では大きな開口をつくるほど耐力壁として利用できる場所が減るため、ほかの場所で必要な構造を確保する必要があります。
木造ラーメン構法では、柱・梁のフレームを利用することで大開口を検討しやすくなります。
大空間住宅の構造を選ぶときは、木造か鉄骨かだけでなく、採用する構法、スパン、耐震性、断熱性、費用などを総合的に確認しましょう。
鉄骨住宅は、強度のある鋼材を活用して長いスパンを取りやすく、大空間・大開口を計画しやすい構造です。
非常に大きな空間を必要とする場合には、鉄骨造が有力な選択肢になることがあります。
一方、木造住宅でも大空間をつくることは可能です。
木造の中には、木造軸組工法、2×4工法、木造ラーメン構法など複数の構法があり、大空間のつくりやすさは構法によって異なります。
特に木造ラーメン構法では、柱と梁によるフレームを活用することで、木造でも柱や壁を抑えた空間を検討しやすくなります。
そのため、一般的な注文住宅で求められる30畳・40畳程度のLDK、大きな窓、吹き抜けなどであれば、「大空間だから鉄骨」と決める前に、木造での実現可能性も確認してみる価値があります。
また、構造を選ぶときは大空間のつくりやすさだけではなく、耐震性、建物重量、断熱・気密、冷暖房、建築費、木の質感なども重要です。
「何畳のLDKが欲しいか」だけではなく、「どこまで柱を減らしたいのか」「どこに大きな窓が欲しいのか」「その空間でどのように暮らしたいのか」まで整理して、木造と鉄骨を比較しましょう。
WHALE HOUSEでは木造ラーメン構法であるSE構法を標準採用し、全棟で許容応力度計算を行いながら、柱の少ない広いLDK、大きな窓、吹き抜けなどを取り入れた住宅を設計しています。
「鉄骨住宅のような大空間を木造でつくりたい」「木の質感を楽しみながら柱の少ないLDKにしたい」「大きな窓と耐震性を両立したい」という方は、希望する空間が木造でどこまで実現できるのか相談してみてはいかがでしょうか。

WHALE HOUSEは兵庫県で唯一全棟SE構法を採用する工務店です。大空間と耐震性の高さを保証するそのSE構法をベースにデザイン性と性能の高い家を手掛けており、ハウスメーカーを経験した彦坂社長を筆頭に、設計事務所出身の敏腕設計士、大手ゼネコンの元社員など、スペシャリストが揃っています。それぞれの経験や知恵、技術を結集し、彼らが届けるのは、「なんとなくいい家」ではなく、「渾身のいい家」。ワクワクと楽しさも両立しながら、遊び心のあるプランを提案してくれる会社です。
参照元:WHALE HOUSE公式HP(https://www.whalehouse.co.jp/concept/library/se構法/)